'17.04 北ラオス~北タイ⑬ Luang Namtha
ナムディーの滝から少し戻り、さっきレンテン族の人たちが洗濯をしていた辺りに戻る。すると、レンテンの人たちがおいでおいでするので彼女はついていった。自分は辺りをちょっと撮影してみる。
拉致られたか。
レンテンの村。
以前ベトナムのサパで黒モン族の村を見に行ったことがある。その時とは随分違う感じだ。多分気候が違うから感じるのかも知れない。
ブタさん。
車もバイクもあるし電気も通っている。そういやサパでは黒モン族の衣装を着た女の子がバックパック背負って携帯で話しながら歩いてたっけw
呼ばれて言ってみると既に商談中だった。
アカ族程ではないが、次から次へと色々な衣装が出てくる。
もはやタイ語もあまり通じないが、こっちへおいでと言われるので行ってみた。
レンテンという言葉の意味は藍染めと言う意味合いがあると聞いたことがある。綺麗なインディゴの液体があった。そういえばサパの村ではインディゴの葉っぱを育てていたっけ。
機織機もある。
全てが手作業。凄い伝統技術だ!
ちなみにこれは彼女が5年前にルアンパバーンで買ったレンテン族の衣装。
色がかなり落ちているのでずっとヤオ族のものだと思っていたが、ヤオ族はピンクか赤のフワフワマフラーをしているのでちょっと違う。お腹の帯が無いが、形はレンテン族のものだ。
ボトムはサパで黒モン族のおばちゃんから買ったパンツ。このコーディネートは合う。靴は彼女のお気に入りのCAMPER。
色々試着させてもらった。
これは男性も着る。
これも男性用?
自分も借りて着てます。
このパンツは自分用。
改めて生地を良く見ると手作業で作ったとは思えない緻密さだった。これは大変な価値があるな。
自分達はあまり値切るのが好きではないのでここでも値切らなかったけど、彼らが少し下げてくれた。3着それぞれ約800バーツ。
ちなみに上の写真のレンテン族のワンピースが数千バーツした事を考えると格安だったので文句なしで3着共頂いた。
800バーツが高いか安いか?それは自分が物を見て決めること。自分達にはとてもありがたく感じたので良い買い物が出来たと思った。
ウキウキで街まで帰ります。
子供達にサバーイディー。
街に戻ってまたManikong Bakeryへ。ついでに買った刺繍のコースターを眺めてほくそ笑む彼女。
この刺繍が何とも言えない!
ちょうどお昼時だったのでカオソーイを注文。
予想外にチェンマイスタイルが出てきた。
彼女はまたタケノコ。
パクチーも入って美味しい。
ところで、こういった旅行をしていると発展途上国の文化について考える事がある。
世界不思議発見のラオス編とか、色々なところで発展途上国の近代化をネガティブに捉える発言を耳にする事があるが、どうにもしっくりこないので久々に持論をダラダラ書いてみる。
古き良きものが無くなるのは旅行好きとしてはもちろん残念だが、発展途上国の人達は旅行者の「アジアの原風景が見たい」という願望のために生きてる訳じゃない。
例えばここのレンテンの村には電気や車があった。それはおそらく彼らが自身の生活の向上を望んだ結果じゃないのかな?それで村に貨幣経済が入ってくるのは当然の事。その結果、将来的に彼らが伝統的な暮らしをやめて都市生活を望み、それによって伝統文化が失われてしまうならば、それは時代の流れだから仕方ない事に思える。
日本だって、多くの古い文化を捨てて今の超近代国家を築き上げた。でも、それは日本人が望んだ結果であるはずだ。今更ガラケー時代にすら戻れないだろう。そんな自分(達)が発展途上国の近代化に対して「この村にも貨幣経済の波が押し寄せて・・・」みたいにテレビなどで言うのは先進国の人間のエゴだろ。
レンテンの手作業のような伝統文化を本気で残したいと真剣に考えるならば、それこそナムターの谷さんみたいな方が人生投げ打ってそれに打ち込むしかないのかも知れない、たとえ現地の人がみんな都市へ行ってしまったとしても、自分一人でもこの文化を残すんだ!位の覚悟で文化継承に励むならそれはとても素晴らしい事だと思う。
そういや日本の数少ない甲冑師に外国人が弟子入りしたなんて話も聞いたっけ。もしかしたら将来日本の甲冑は白人が作っているかもね。
結局何が言いたいのかって、ラオの人々がどういう生き方を選択するかはラオの人々が決めることであって、外国人はそれを受け入れるしかないんじゃないかって事。自分も時代の変化に対して色々残念に思うことはもちろんあるのだけど、仕方ない事と受け入れて現状を楽しむように考えるようになってきた。
ダラダラ書いてすいませんが、あくまで個人的なブログに書かれた一個人の意見なのでw