タイでカリビアン

バンコク移住生活4年目からの記録

ジミー号 動かなくなる

旅行記を書く前にまたネタが出来てしまった。


クーラーが故障してから何か様子がおかしい。コンプレッサーの故障と関係があるのか、直したはずの水漏れが再発。
出発前にエンジンオイルと冷却水を確認、そのまま田舎道を2時間くらい走る。
目的地まであと数キロほどの地点で信号待ちをすると水温が急上昇。運転は彼女。
とりあえず目的地まで進むことにするが、発車直後にエンジン周辺で何か大きな音がして水温が急に下がる。
これはマズい・・・
そのあとすぐに軍のチェックポイントがあったので路肩に停車しようとするとエンジンが止まってしまった。そして焦げ臭い匂い。
あぁ、終わった、と思った。

路肩に止めてボンネットを開けると周りのタイ人が集まってきてくれた。
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冷却水が無いのはわかっていたが、音の原因もわかった。LPGの装置の一箇所からガスが漏れたようで一部が凍っていた。温度が下がったのはこの為だろう。
そしてタイ人がラジエーターのフタを開けて水を入れると水蒸気が噴き出してきた。
オーバーヒートだ。エンジンもかからないし、もうダメだと観念した。
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タイ人達がとにかく座って休めと言うので横の食堂に腰を下ろした。エンジンは載せ換えだろうか?回収は?費用は?などと考えながらとりあえず食事をした。しかし、親切なタイ人たちは大丈夫だという。しかも15キロ戻った町の修理屋まで連れて行ってくれるという。


しばらくするとタイ式の救急車が来た。これで牽引してくれるというので早速準備にかかる。
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あれよあれよと言う間に手際よく作業が進む。
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みんなで押したり引っ張ったりしてUターンさせてからレスキューカーにロープを繋ぐ。


運転は任せて前に乗れと言われる。
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なんて親切なんだ!と感動した。
実は、最初は町の修理屋に牽引を頼もうとしたが、とても高いらしく、彼らから無料で牽引を申し出てくれたのだった。本当にありがたかった。


アップダウンの道を進んで町に着く。最初の修理屋には断られてしまったので次に進むと大きな修理屋があった。結局ここで見てもらえることになったので、レスキューの方々には心づけを渡して礼を言って別れた。本当にありがとう。
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そして、驚く事に先程は死んでいたジミー号のエンジンがかかった。そのまま車庫に入れて作業を開始した。


ラジエーターを外して点検してもらい、しばらくエンジンを回して各部をチェックするが水漏れは確認できない。そしてバンコクまで戻れるとの事だった。修理代は700Bで済んだ。もちろん応急処置だが、とりあえず走れるようになったので心底ホッとした。
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定期的にチェックはしているが、やはり古い車なので無理をさせ過ぎたのだろうか?それでもこうしてなんとか走ってくれるジミー号には心から感謝したい。

この後、修理屋から15キロ離れたリゾートまで恐る恐る走るが全く問題が無かった。
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そして一夜明けて、今日も400キロ以上の道のりを快調に走り抜けて、無事に我が家まで送り返してくれた。
明日はFriend Autoに連れて行ってあげるから今夜はゆっくりしてください。
いつもありがとう、ジミー号!