タイでカリビアン

バンコク移住生活4年目からの記録

バンコクで入院

コゴトでクライミングをして帰ってから少し体調がおかしくなった。
クライミングのせいではないだろうが少々熱っぽい。
翌日は大事を取って会社を休ませてもらい病院へ行くが薬を飲んでも一向に良くならない。それどころか熱は上がりのどの痛みも酷くなってきたので再度病院へ行くことにした。

タイの病院は対処療法が基本。熱があれば解熱剤、咳が出れば咳止め、胃が痛ければ胃薬、とこんな具合だ。タイでは処方箋無しでも薬局で強い薬が買えるので、正直会社に提出する診断書の為に病院に行くようなものなのだ。

他方、会社の医療保険は結構しっかりしていて指定病院での基本治療と薬代は無料。入院時も結構な金額を保険で賄ってもらえるらしい。
指定病院は残念ながらサミティヴェートのようなハイソな病院ではないが大きな総合病院だ。
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ラマ4世通りのクルアイナムタイ病院。
移住してから何度かお世話になっている。ここにはワンチャイ先生と言う日本語が流暢なお医者様がいらっしゃる。
診察の結果はシロ、つまりインフルエンザでもデング熱でもないとの事。
ひとまず安心したが結構熱があるので点滴をお願いして見ると一晩入院しろとの事。朝一で行ったので点滴なんて数時間で終わるだろうに・・・と思ったが入院しないと点滴をしてもらえないと言うので思い切って入院することにした。
何事も経験なのだ!


処置室でまずは点滴をセット。
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注射はいくつになっても苦手だが割とすぐに慣れた。


すかさず愛嬌のある事務の女の子が営業に来た。入院する部屋を選べるとのこと。
個室は3500B、2人部屋は2000Bだとか・・・ 普通の部屋はいくらか聞くと男部屋だから彼女が見舞いに入れない?とか。
保険代を引いて全部で1500B位だと言うので??と思いつつも2人部屋でOKするとしばらくして車椅子が登場。
まるで重病人扱いだ。そのまま病室へ。肝心の病室はこれで1500Bかよ・・・と思う程度だったがトイレも冷蔵庫もあったのでまぁ良しとした。


ところがベッドに入って寝ようとしたところ、さっきの事務の女の子がまた現れた。どうやら保険の内容を勘違いしていたらしい。やっぱり。
詳しく聞くと自分の会社の保険はVIP扱いらしくVIPの2人部屋に移動させてくれるとの事。しかも無料だという。
ちょっと嬉しくなってまた車椅子でVIP病棟へ。


そういえばこの病院は最近改築したばかりでその新棟にVIP病棟はあった。
そして中に入ってビックリ!
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まるで新築のちょっとしたコンドのような部屋だった!
たかが点滴の入院ごときで、しかも無料でだ。
ベッドに横たわると看護婦さんに笑顔でリモコンを渡された。
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テレビを付けて見ているとすぐに食事が運ばれてきた。
ベッドはもちろん電動なのでそのまま体を起こして食事が取れる。
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ジョークは量が多かったのでおかずを全部とココナッツのデザートは平らげた。


食後は血圧を測って薬を渡された。
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保険の上限が確か入院一日5000Bだったか?とにかくありったけのものが出てきた。点滴に飲み薬、この他にも咳止めのブロン液とノド塗~るスプレーと・・・
病院が金儲け主義なのはどこの国も同じなようだ、まったく。


途中でトイレも覗いて見るとあら素敵。
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反対側にはシャワーまでついていた。
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ちなみに見舞い半分物見遊山で来てくれた彼女はシャワーを浴びていたが何故かお湯が出なかったとか・・・
そして見舞い人用のソファーベッドには枕とタオルケットまであったので彼女もここで一泊。


翌朝の検診で起こされて彼女はここから出勤。
自分は朝ごはんを頂く。
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カオトムを頂き、退院の準備をする。


さすがに薬漬けだったので体調も大分回復した。
お土産に大量の薬をもらって無事に無料で退院できた。


こんなに手厚い看護を無料で受けられるならまた入院しても良いかもと思ってしまった。まぁ健康であるに越した事はないが・・・