タイでカリビアン

バンコク移住生活4年目からの記録

第八日 チェンマイ

第八日 チェンマイ

この日に泊まったホテルは実は少々難ありだった。昨夜チェックインしたのは2階の部屋だった。角部屋で辺りも静か。窓は2つありなかなか良いと思ったが何かおかしい。強烈な匂いがするのだ。元を辿ると原因はすぐにわかった。虫除けの為だろうか、バスルームと洗面所の2箇所の排水溝に防虫剤が仕込まれていた。昔日本でも使われていた白いタイプだ。
お香を焚いてみるが全く効果なし。仕方なくロビーへ行くとすぐに3階の部屋に変えてくれた。しかしこの部屋は小さい窓しかなく、しかもしばらく使われてなかったのか少しかび臭い。
彼女も同じ様に言うがチェンマイの宿は鬼門なのだ。何度も行っているが何故か一度も満足できる宿に出会えない。いつも何か不満が残るのだ。
一晩は仕方なく我慢して本日には別の宿に移る事にしていた。


異変は食後に荷物をまとめている時に突然起きた。
ぎっくり腰の再発だ。もう何年も前に2回やっている。立てないほどの重症では無いがかなり行動は制限される。
急な寒さと長時間のドライブ、旅の疲れもあっただろう。しかし何も今起きなくても・・・
これでクライミングは無くなった。バックシートに押し込まれていたギア一式はついに出番無くそのままバンコクに戻ることになった。

腰はどうしようも無いが良い事もあった。
鬼門のチェンマイで初めて満足出来るホテルに出会えたのだ。
WangBurapa Grand Hotel。ターペー門を300メートルほど真っ直ぐ南下したところにある。値段は多少するがそれ以上に価値のあるホテルだった。


チェックインしてから考える。どこに行こうか?
以前からどうしても行きたいところがあった。タイガー・キングダムだ。
運転は彼女に任せ北門から107号線を北上する。
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市内から30分もしないくらいで1096号線を左折しすぐに右に入ったところにタイガー・キングダムはあった。
ここは完全にテーマパーク化されており料金体系もわかりやすかった。
値段は張るがトラに会えるなら安いもんだ。
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Big Small Smallestを選んだ。
しかし、さすが正月だけあって観光客だらけだ。トラにはなかなか会えないので園内を散歩する。


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寝ているホワイトタイガーに奇声を発してみるが完全に無視される。しかしあり得ないくらいしつこく鳴き続けると呆れた様子で起きて一瞥をくれた。ありがとう。


そのうち順番が回ってきた。まずはSmall。
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かわいいし柔らかいしいい匂いがする。匂いはおかしいと言われたがいい匂いだった。


なかなか幸せ。
何故だか全然恐くなかった。


このくらいのが一番怖い。
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この後すぐ近くで目が合ったが一瞬動けなかった。やはり猛獣なのだ。


こっちには遊びに来ないでね。
しかし、飼育員は凄いな・・・


続いてBigへ。
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異常にデカイがこれでも2年未満らしい。後ろから乗っかったり抱きついたりするが何も言わない。ペタペタした感触がたまらなかった。


ガイドの兄ちゃんは結構やりたい放題。
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後で聞いたところによると、この施設やタイガー・テンプルではトラに薬物注射をしているとか。確かにそうかも知れないと思った。そうでもなければ指や腕の無いガイドが一人や二人いてもおかしくない。本当にいたら笑えないけど・・・


この後はSmallestを抱っこして大満足で市内へ帰る。
市内ではジミー号はお休み。代わりにZoomerを借りたので近場はバイクで散策。当然運転は彼女。
行き先はチェンマイのもう一つのお気に入りのレストラン、Blue Diamond。旧市街の北東にあるオーガニックレストランだ。
ここはベジ向けのようだが普通に肉も出してくれる。自分にはありがたいし何はともあれ料理がとてもおいしい。
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野菜、卵、肉、バンズ、みんなおいしい。


夜には大事な用事があった。数年振りに旧友と再会する。
場所はノース・ゲート・バー。
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ここは彼女がちょっとした縁があるので何だかんだ毎回来ている。
楽器を演奏する自分にとってももちろん楽しい場所だ。


ちょうど日本人らしきがセッションに加わっていた。
酒を飲んだり踊ったり、みんなそれぞれに音楽を楽しんでいた。


ジャズは良くわからないが演奏レベルがどれ位かはわかる。そしてここの常連のミュージシャン達はみなとても素晴らしい腕だ。
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今回はいつものスナフキンみたいな日本人のおじさんはいなかった。

程なく友人が現れ3人で夜が耽るまで色々な話をした。旧友はちょっと変わったフランス人の女性でアジア人の自分をとても大切な友達と思ってくれている。そして彼女と旧友はとても良い友達になれそうだ。


腰の痛みを除けばこの日もとても素敵な一日だった。
腰の治療はバンコクのゆらし整体まで我慢することにしてとりあえず温かいお湯で体を温めて休むことにした。
やっぱりこのホテルはとても良いと改めて思った。