タイでカリビアン

バンコク移住生活4年目からの記録

ジミー号改造 苦労話 ③

ラヨーンから半分不調、半分快調にSafari Offroadに帰って来た。長い道のりだった。
ジミー号を見つけるとMini-Gが心配そうにこちらに向かって来た。一応パタヤで調子が戻った旨を伝えておいたが、改めてこの一日半の経緯を説明した。
Mini-Gは後で試走してギアボックスを見てくれると言う。


同時にスペーサーとリアバンパーの交換も頼む事にした。質素な生活でそこそこの貯金をしていたので、この機会に大胆にやってしまおうと思った。それに、この遠いSafari Shopまでいちいち来るのはめんどくさい。
しかし、このSafariの凄い所はほとんどのストックがあると言う事だろう。早速作業にとりかかった。
タイ人のベテラン風の職人さんがバンパー。Mini-Gはスペーサーに取り掛かる。
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実はリアバンパーは右側のボルト穴が壊れていて外れかかっており、斜めになっていた。車高が上がるとボロさがより目立ってしまう。せっかくオフロード仕様にしたのだからこの程度の贅沢をしてもバチは当たらないだろう。


スペーサーは1インチと1.5インチがあると言う。ハンドルをいっぱい切るには1インチで十分というので1インチにした。
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何だか機械の部品のようにきれいだった。


Mini-Gは手際良くタイヤを外してスペーサーをはめていく。
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スペーサーの方は大した時間もかからずに装着完了した。


一方リアバンパーは結構大変そうだった。
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元のバンパーがあまりに古いので外すのに苦労したし、要らない部品をカッターで切り落としたりしていてちょっとした作業になっていた。もちろん彼らは慣れているだろうし、見ていて楽しかった。


Mini-Gがおもむろに包みを開けると、これまた強そうなバンパーが出てきた。
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バンパーはもう少しシンプルなタイプもあったが、せっかくなのでこの強そうな方にした。


ひとまず古いバンパーは外し終えた。
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しかし、色々ボロボロだ・・・ さすが24年もの。


バンパー取り付け作業は二人掛かりで慎重に行っていた。
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さすがにここではマイペンライは無かった。あったら困るけど・・・


何度か付け直しをしながらきれいに仕上げてくれた。
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これは強そうだ!


古いバンパーはこれでさようなら。
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長いことお世話になりました。ちなみに作業中はここに座って見学させてもらった。


スペーサーとリアバンパーも装着完了!
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何だか見違えるように変身したジミー号。


斜め後ろから。
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いや~カッコイイじゃないか!


作業が終了し、Mini-Gと振動のテストドライブに出る。しかし、夕方の渋滞で全然アクセルをふかさないので肝心の4WDギアの異常な症状が現れない。10分程走ったが、結局何も起こらないので、一応ギアボックスを見てもらうことになった。
その矢先、Safariに帰ってきて敷地内を1速で走った瞬間に4WDギアがボコボコ動いてくれた。Mini-G、コレだよ、コレ!と言うと、ハッとした顔をして「I know, I know」とニヤニヤ頷いた。どうやら原因がはっきりわかったらしい。
それから他のスタッフを呼んで何やら話をし、Mini-Gはオフィスに入って行き、スタッフが車の下にもぐりこんだ。
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ギアボックスをいじり始めるスタッフ。


すぐにMini-Gが何かを持って来た。
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見て驚いたが、スズキの純正部品だった。こんなものがまさかバンコクの外れのカーショップにあるとは!


すぐにスタッフがギアボックスから古い部品を取り出した。
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右側は開けたばかりの新品。左はジミー号内部で20年以上頑張ってくれていた部品。これが真っ二つになっていた。そりゃ不具合も出るよな・・・
しかし、ギアを見ただけでわかるMini-Gも凄いと思った。いや、こんなの常識なのかも知れない。このブログでいつもコメントを下さる方々ならすぐに理解が出来るのだろうが、自分達にはさっぱりわからなかった。ちなみにFriend Autoのスタッフもコレは見抜けなかった。恐らく全てが古いので、原因と思われる箇所が多すぎたのだろう。


この部品は全部で3つ。他の2つもすぐに外に放り出されてきた。
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ボロボロでチビてオイルで真っ黒だった。素直にありがとう、と思った。そして、改めて日本車の実力を思い知った気がした。多くの技術者の方々の努力の結晶がこのジミー号には詰まっているんだな、と。

ちょうどオーナーさんが様子見に出てきたので少し話をした。(オーナーは英語が堪能)
彼曰く、カリビアンのエンジンはとてもシンプルで強いエンジンだ。TOYOTAやNISSANにエンジンを載せ換える人も多いが、この素晴らしくタフでGoodなエンジンをメンテナンスして乗って行くのが一番だ、と。
そして、日本のスズキには重要部品のストックがあるから、日数とお金は少々かかるが、いつでも言ってくれとも言われた。キャブレターも取り寄せできるそうで、中国製はハッキリとNo Goodだと言い切った。
最後にYour Countryの車は素晴らしいんだと言われて何だかとても嬉しかった。



最初にSafariに来て、そのままジミー号を預けてちょうど1週間。やっと一緒に帰れる日がやってきた。
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ジミー号、お疲れ様。そして一緒に帰ろう!


帰りの空には大きな虹が出ていた。
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無事にリニューアルし、振動も解消したジミー号。次回はキャブレターの修理か、それともバンコクの洪水に備えてマフラー延長とシュノーケル装着かwww